ロッカーの合鍵作成方法

あらためて「ロッカー」ってなに?

ロッカーと言っても種類はかなり豊富です。よく見るのは更衣室などで使用される一般的なロッカーや駅などにあるコインロッカーでしょう。ロッカーの意味としては「鍵付きの箱、戸棚。衣類や物などを収納するもの」が一般的です。個人のロッカーもありますが、ほとんどが不特定多数の人間が使用するものであるため、貴重品ロッカーなど一部の例外を除き、材質もプレス加工した薄い板金でできていたり、木製素材のものが大半です。付いている鍵および合鍵も玄関に使われる防犯性の高い複雑な構造のものは少なく、安価で簡単に開くようなものが多いです。最近は、冷蔵ロッカーや宅配ロッカー(宅配ボックス)など、様々な機能を持つロッカーも増えてきています。


ロッカーの鍵(合鍵)の種類について

前述したように、ロッカーの鍵および合鍵は簡単なものが多く、タンブラー錠でも玄関や建物では5ピン以上の複雑なものが多いのに対し、ロッカーのそれは3~4ピンのものが多くなっています(鍵や合鍵自体も小さいため、紛失しやすい傾向にあります)。普通のシリンダー錠タイプのロッカーの場合、紛失に備えて管理者は常にスペアキーや予備の合鍵を持っている必要があり、紛失した鍵を使っての盗難などの懸念もあります。この欠点を補う目的で登場したのが内筒交換錠です。文字通り、シリンダーの内筒部分を交換することができ、管理も安心です。施錠しないと鍵穴から鍵が抜けない構造になっているので、鍵や合鍵を刺しっぱなしにして中のものを盗られた、などの被害も軽減できます。

その他のロッカーの鍵としては、鍵不要のダイヤル錠やボタン錠、カードキータイプのものも増えています。鍵や合鍵の紛失を防いだり、番号を利用者が都度指定できるなど、管理やセキュリティ面でのメリットが多いのも特徴です。さらに最近ではICカードに対応したロッカーも登場しています。


ロッカーの鍵や合鍵を紛失したらどうすればいいの?

小さなロッカーの鍵や合鍵は紛失しやい欠点があります。加えて自宅の玄関の鍵などと違い「一時的に使用しているもの」という感覚が強いので、ロッカーを使っている人も管理は甘くなってしまいがちです。 ではロッカーの鍵・合鍵を紛失してしまった場合、どうすれば良いでしょうか? コインロッカーや施設のロッカーの場合は、まず管理者・管理会社に連絡しましょう。紛失してしまった鍵や合鍵の代金を請求されると思いますが、予備のスペアキーがあればその鍵ですぐに開けてもらえるはずです。予備の鍵や合鍵を持っていなかった場合でも、紛失時のマニュアルみたいなものがあると思われるので、その指示に従うようにしましょう。


ロッカーの合鍵作成

では、会社のロッカーなど管理者がいない場合や予備の鍵がない場合、どうやって合鍵を作れば良いでしょう?
1.合鍵を注文する
中に物を収納されていない状態や開いている状態なら、これが一番費用も安くてベストな選択です。施錠された状態でも、急ぎで中のものを取り出す必要がないなら、合鍵を作って開けるのが良いでしょう。では合鍵はどうやって作るのか、ということになりますが、これも2通りの対処法が考えられます。1つが「合鍵を注文する」というものです。まずはロッカーに貼られた「製造シール」を確認してください。そこにメーカー名やJOIFA番号(日本オフィス家具協会の会員企業を識別するための番号)が記載されているはずです。メーカー名を確認したら、紛失したロッカーの鍵穴部分に書かれている鍵番号を調べます。建物の鍵と違い、ロッカーなどオフィス家具は鍵穴部分に鍵番号が刻印されています。ロッカーのメーカー名と鍵番号がわかれば、メーカーに合鍵の発注をしたり、『俺の合鍵』で注文をしましょう。
2.現場で合鍵を作ってもらう
メーカー名が不明だったり鍵番号もわからないなど、合鍵を発注できない場合は駆けつけの鍵屋さんに相談してみましょう。現場で鍵穴を覗きながらその場で鍵を作ってくれる鍵屋さんもあります。作れないロッカーの鍵もあったり、地域的に対応している鍵屋さんがいるかはわかりませんが、対応できる鍵屋さんがいれば、施錠された状態で中のものを急ぎで取り出したい場合にはこの方法となるでしょう。


施錠状態のロッカーを開ける

ロッカーが施錠状態で、とにかくロッカーの中身を「急ぎで取り出したい」という場合はどうすればよいでしょう。この場合も鍵屋を呼ぶのが確実です。合鍵を作れない場合でも、ロッカーを開けるだけならたいていの鍵屋は作業可能です。ただし開け方については、ロッカーの鍵の種類にもよるため、鍵穴からピッキングで簡単に開けられるか鍵穴部分をくり抜いて開けることになるかは鍵を確認しないとわかりません。

開錠時に鍵が折れて先端が鍵穴に残っている状態だったり、鍵が鍵穴に入るけど回らない、などロッカーが開かなくなる状況は様々です。前述したように開け方は鍵にもよりますが、鍵屋であれば「鍵開け」はほぼ確実にできます。もちろん出張サービスなので、合鍵を作るよりも費用はかなり高くなってしまうことも理解しておきましょう。