用途や業態によってロッカーが決まる
材質でロッカーの特徴が異なる
ロッカーにはいろんな種類がありますが、材質で分けると以下となります。「スチールロッカー」…鋼板で製造されていて、もっとも使用率の高いロッカーがこれです。コストも安価なため、既製品のバリエーションも豊富で、大きさや色などオーダーメイドも可能なロッカーです。「プラスチックロッカー」…軽量で耐久性が高く、スチールではないため錆びることもないのが最大の特徴。軽いので持ち運びもしやすく、水や湿気の多い場所に最適のロッカーです。「木製ロッカー」…木目調の見た目から高級感を演出しやすいロッカーで、ゴルフ場などに使用されることが多いです。木製ロッカーとスチールロッカーの良いところを組み合わせた木金ロッカーもあります。「貴重品ロッカー」…暗証番号や生体認証・指紋認証などをロックシステムに使っている、セキュリティ性が高いロッカーです。文字通り貴重品を収納する目的で使われています。
使用場所や業態でロッカーを選ぶ場合
実際にロッカーを選ぶ場合、材質の前に「どこで使うか」を前提にした業態で選ぶことが多いでしょう。小中学校など教育施設で使うロッカーの場合、もっとも重要となるのが安全性でしょう。ロッカーにぶつかってケガなどしないような材質・構造が求められます。材質で言えばプラスチックがベストですが、費用的にスチール製を選ぶ場合は、突起物がない形状などを考慮する必要があります。また個人で使うロッカーとは言え、学校での使うロッカーなので合鍵などは不要のものとなるでしょう。
プールやスイミング施設、フィットネスクラブなどでは湿度や水に強いプラスチックロッカーがベストです。ただし費用的な問題でスチール製を使っているところも多く、近年では錆びないロッカーなども開発されています。また、不特定多数が使うので合鍵不要のダイヤル式の鍵などを使うケースが多いです。
公共施設や病院、ショッピングセンター、パチンコ店などでは、短時間の一時的な預け入れで使われることが多いです。あまりプライベートなものを収納することもないため、アクリル製の窓付きのロッカーで中身が見える構造のものが採用されることが多いです。ロックシステムは合鍵使用タイプやダイヤル式など様々です。あまり高価なものを入れることもないので、セキュリティ性は特に高い必要もないでしょう。
オフィス・会社・工場関連のロッカーは、使用者が決まっている個人ユースで使われることが多いです。そのため、合鍵を使ったタイプなどのスチールロッカーが多く採用されています。また、手荷物や小物を入れるロッカーなのか更衣室で使うロッカーかで大きさなども異なります。工場で使用するロッカーの場合、長靴や濡れたものを収納することもあるので、できれば錆びない材質のものが良いでしょう。基本的に高価な貴重品は入れないとしても、簡単に開けられてしまわないよう合鍵タイプのロッカーで、予備の合鍵を会社や管理者が保管するケースが多いです。
用途でロッカーを選ぶ場合
使用場所や業態以外にロッカーを選ぶ基準としては、用途でロッカーを選ぶ場合もあります。具体的には「何を収納するのか」ということです。貴重品を収納するのか、衣服や更衣を入れるのか、靴など汚れたものを入れるのか、手荷物などを一時的に入れるのか、などです。ただこの用途のみでロッカーを選ぶことは少なく、前述の使用場所や業態をさらに考慮して「用途も考慮する」ということになるのが多いでしょう。ロックシステムも合鍵タイプかダイヤル式かなどを合わせてロッカー選定時に考慮することになりますが、ロックシステムで費用も変わるため、やはり使用場所・使用目的で決めることになるでしょう。セキュリティの高さが必要か否か、合鍵などの場合紛失する可能性が高いか否か、などです。