賃貸マンションを契約して鍵を受け取ったら、すぐに合鍵を作製しようとする方も多いと思います。
しかし、マンションの鍵は自由に複製してもいいとは限りません。
中には、合鍵を無断で作成してはいけないというルールを定めている賃貸マンションもあるので気をつけたいですね。
今回は、マンションの合鍵を作成するときの注意点について紹介します。
合鍵を安易に他人に渡さないようにしよう
賃貸マンションに住むにあたって、親や恋人、友人などに合鍵を渡そうと考える方もいると思います。
しかし、いくら親しい間柄とはいえ、安易に合鍵を渡すのは危険です。
信頼できる恋人や友人に合鍵を渡したあと関係性がこじれてしまい、逆恨みや復讐などのために合鍵を悪用されるというケースもあるものです。
合鍵をさらに複製されてしまった場合、合鍵を取り返しても別の合鍵で侵入される可能性があります。
実際、合鍵が原因で金銭トラブルやストーカー被害に遭う方もいるので、十分気をつけたいですね。
こういったトラブルを防ぐためには、最初から合鍵を渡さないことが一番です。
合鍵を渡す必要があるときには「信頼できるか」「返してほしいと言えばきちんと返してもらえるのか」といった点を熟慮しましょう。
合鍵の作成が難しい鍵もある
近年では、複製が難しい鍵を使用しているマンションも少なくありません。
一般的な「ディスクシリンダー錠」というタイプの鍵にはピッキングしやすいというデメリットがあり、ときに空き巣被害に遭うケースもあります。
そのため、ピッキングされにくいディンプルキーを取り入れて防犯性を高めようとする賃貸物件が増えているのです。
ディンプルキーは鍵の表面のデコボコの穴で解錠する仕組みになっており、高い防犯効果が期待できます。
しかしディンプルキーはその複雑な作りから、複製ができないこともあります。
複製可能であっても、ディンプルキーは通常よりも合鍵の作製が割高になります。
合鍵を作成してはいけない賃貸物件もある
賃貸マンションの中には、合鍵の作製をしてはいけない物件もあります。
賃貸物件を契約するときには鍵を受け取りますが、この鍵の所有権は大家さんや管理会社にあります。
賃貸マンションの鍵はあくまで「借り物」であり、入居者は生活のために鍵の使用や保管を許可されているということになります。
入居者が勝手に合鍵を作ったり、鍵を交換したりすると、思わぬトラブルに発展する可能性もあるので気をつけましょう。
「マンションを借りたらまず合鍵を作ろう」という方もいると思います。
しかし、合鍵の作製が禁止されている賃貸物件もあるので、合鍵を作る前に契約内容やルールをよく確認しておく必要があります。
マンションの鍵は安易に合鍵を作製したり誰かに渡したりすることのないよう心がけましょう。
正しい鍵の管理をし、トラブルから身を守りたいものですね。