美和ロック U9の中身についての続きです!!
見た目が普通のカギですが、
かぎ穴内部はすごい複雑なんですというお話を前回しましたが、
(鍵を施錠した状態のとき、かぎ穴内部はロッキングバーによりタンブラーの動きが制御されている状態となり、
内筒が回転せず開閉が出来ない状態となります)
何がどうなって部品(タンブラー)が動いてロッキングバーが定められた位置に落ち着くのか…
が不思議ですよね。
おさらいですが、タンブラーといわれる部品はこちら。
このタンブラーを定められた位置に収めるのが普段持ち歩いている「鍵」です!
そもそも、カギのギザギザって何のためにあるのか・・・
適当な山切りになっていると思われているお客様が多いです!
(よく適当に切っちゃっていいからカギ作って!と言われます)
このギザギザ部分は、タンブラーをどのぐらいの距離で動かすかを表しています。
またMIWAのU9の場合は「差し込む部分両側がギザギザ」していますが、
タンブラーが全て同じ向き、方向で搭載されているわけではありません。
右側に開きが向いている(⊂)場合もあれば、左側に開きが向いている(⊃)場合もあります。
ですので、鍵のギザギザ部分は
「タンブラーを左右のどちらかに、どのぐらいの距離で動かすのか」を表していると言えます。
また、差し込む部分が両側ギザギザしているのは、
右に動かすタンブラーもあれば、左に動かすタンブラーもあることを表しています。
お持ちのかぎを見てみてください。
ふかーく山切りになっている部分は、タンブラーが「動く距離がそこまでない」
あさーく山切りになっている部分は、タンブラーが「動く距離がある程度ある」
ということになりますね。
きちんと決められた鍵を挿しこみ、
タンブラーが定められた位置に動くと…
ロッキングバーが回転する内筒(デッドボルトを動かす部品です)にきちっと収まり、鍵が回る仕組みです。
これがロータリーディスクシリンダーといわれる鍵の中身です!
(ちなみにロータリーディスクシリンダー錠とは、シリンダー錠の種類の一つです。)
これで、MIWA U9の名前の由来に必要な知識と豆知識が揃いました!
次回やっと完結です。
完結に向けてヒントを少し…
これを・・・
こうすると…
・・・何だか見たことある形ですね^^