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ディンプルキーとは?
「ディンプル」とは日本語で「小さなくぼみ。特にゴルフボールの表面の小さな丸いくぼみ。」という意味になります。
つまり「ディンプルキー」とはその名の通り「ゴルフボールのような小さなくぼみがある鍵」のことです。
従来は下記に紹介する「ギザギザの鍵」が主流でしたが、よりセキュリティ性を高めた鍵として、近年ではディンプルキーが主流となっています。
ギザギザキの鍵とは?
鍵穴に差し込む部分がギザギザとしている鍵のことです。
このギザギザの鍵にはシリンダーの種類がたくさんあり、統一した名称というものがないため、便宜上「ギザギザの鍵」と呼ばれることが多いです。
ギザギザの鍵のシリンダーの種類
・ピンタンブラー錠
・ディスクシリンダー錠
・ロータリーディスクタンブラー錠
ディンプルキーのメリットは?
ディンプルシリンダーは複雑な構造になっているので、ピッキングがとてもやりづらくセキュリティに優れています。
さらにディンプルキーは厚みがあるので、ギザギザの鍵のように「普通に使っていたのに折れてしまった」というトラブルはまずありません。
ディンプルキーのデメリットは?
ディンプルシリンダーはその複雑な構造上、ギザギザの鍵のシリンダーに比べ不具合を起こすことが多いです。
また鍵のくぼみにゴミやホコリなどがたまりやすく、そのまま使い続けているとシリンダー内部に侵入し、不具合を起こすこともあります。
ディンプルキーの合鍵はできるのか?
一部のディンプルキーには、メーカー以外では複製ができないように特許が取られている鍵などがあります。
特許が撮られている鍵の場合、店舗で合鍵を頼んでも「メーカーからのお取り寄せ」という形になり、平均で3~4週間の日数が掛かることもあります。
また特殊な「登録システム」を適用している鍵もあり、店舗を介しての発注ができないため、使用者本人がメーカーに発注しないといけません。
それらに該当しない鍵であっても、ディンプルキーは複製が困難な鍵なので、店舗での合鍵作成では削る人の技術によっては「ズレ」が発生することがあります。
ほんのわずかなズレでも「ささらない、ささりづらい、回らない、回りづらい」などのトラブルが起きやすいので注意が必要です。
またディンプルキーの合鍵作成は、昔ながらのキーマシンでは作成できず特殊な機械が必要になりますが、 路面の合鍵屋さんや靴修理屋さん、ホームセンターにあるサービスコーナーなどではディンプルキー用のキーマシンを持っていないことが多く、合鍵作成自体を断られてしまうこともあるようです。
ディンプルキーはどこのメーカーから出してる?
現在では鍵メーカーの住宅の鍵はほとんどがディンプルキーとなっていますが、代表的なメーカーだと「MIWA」「GOAL」「ALPHA」「SHOWA」「AGENT」「WEST」などがあります。
特に「MIWA」や「GOAL」は、日本を代表する大手鍵メーカーということもあり、ほとんどのディンプルキーがこの二つのメーカーのものになっています。
オススメのディンプルキーは?
MIWA PR
大手鍵メーカーの「MIWA(美和ロック株式会社)」のPRという鍵は、MIWAが「特許」を保持しているため、メーカー以外での合鍵作成は違法となります。
これにより、不正な合鍵作成を防ぐことができます。
また鍵の複雑さを象徴する「鍵違い数」も1000億通りあり、セキュリティ面では万全です。
MUL-T-LOCK(マルティロック)
「MUL-T-LOCK(マルティロック)」の鍵もオススメです。
MUL-T-LOCKはイスラエルのメーカであり、テロ対策に開発された鍵は簡単に開けられたり破壊ができないように頑丈な鍵になっています。
不正な合鍵作成においても考え抜かれており、専用のオーナーカードと身分証の確認が取れないと合鍵を作ることはできません。
KABA STAR
「KABA(現・ドルマカバ)」の鍵である「KABA STAR」は、オーナー登録制度を導入しており、使用者本人以外からの合鍵作成はできないようになっています。
KABAは日本だけでなく世界的な鍵メーカーなので、鍵・シリンダー自体もピッキングなどに強いものとなっています。