エントランスの鍵ってどういう仕組み?

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オートロックのエントランスの需要が高まっている

ライフスタイルの多様性に伴い、昨今は一戸建てより「マンション」などの集合住宅を選択される方が多くなっているようです。
(参考記事:誰か入った・・・?集合住宅の鍵について

「マンションに住むならオートロック機能付きでで安全なところがいい!」というこだわりをお持ちの方も多いと思います。
特に不特定多数が簡単に出入りできるエントランスよりも、オートロック機能付きで居住者しか出入りのできないエントランスの方が良いですよね。

複数の違う鍵で、一つのエントランスのドアを開けられるのはなぜ?

ところで「オートロック機能付きのエントランス」ですが、マンションの各部屋ごとにそれぞれ鍵が違うのに、どの鍵でもエントランスは開けられますよね?
それってとても不思議ではないですか?

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これは「逆マスターキー」といわれるシステムによるものです。

逆マスターキーってなに?

「マスターキー」というものは皆さん聞いたことがあると思います。
「一つの鍵」で「複数の錠前」を開けることができるものです。

「逆マスターキー」はその名の通りマスターキーの逆の機能になり、「複数の鍵」で「一つの錠前」を開けることができるものになります。
「リバース・マスター・システム(R.M.S)」といわれることもあります。

マンションでいえば、管理人さんが持っている鍵が「マスターキー」で、居住者が持ってる鍵が「逆マスターキー」になります。
マンションの鍵以外でエントランスを開けられないのはもちろん、居住者が部屋用やエントランス用などの複数の鍵を持たなくてもいいように開発された利便性・セキュリティ性の高いシステムです。

逆マスターキーを持つ時に気をつけなきゃいけないことは?

居住者にとって大変便利な逆マスターキーですが、注意しなければいけないこともあります。

場合によっては高額の請求が来ることも?!

鍵の紛失に伴う錠前の交換(シリンダー交換)をする場合、通常であれば「一つの錠前を交換」すれば済みますが、逆マスターキーの場合はそうはいきません。
「逆マスターキーを紛失した」をいうことは、「エントランスの鍵を紛失した」ということと同一ですので「エントランスの錠前を交換」し、かつ「マンションの全部屋の錠前を交換」する必要がでてきます。
鍵を失くしてしまった方が錠前の交換費用を支払う責任がありますので、ウン十万という高額な費用を請求されることもあります。

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(賃貸契約の内容によってはもちろん責任が発生しない場合もありますが、多くの場合は全ての鍵を交換するようです。)
お子様に鍵を持たせているご家庭は特に注意したほうがいいかもしれません。

鍵を紛失しないためにはどうしたらいい?

高額な請求を防ぐためには、鍵を紛失しないこと以上に有効な手はありません。
そのためには下記のようなことに気をつけましょう。

・鍵は生身のまま持ち歩かない!
鍵には大きめのキーホルダーなどを付けましょう。落とした時に音が大きく鳴るようなものだとなお良いと思います。

・鍵をしまう場所を決める!
鍵をカバンに入れたは良いものの、しまう場所が決まっていないがために、カバンの奥底や入り組んだところに鍵が入り込んで見つからないこともあります。
「鍵を失くした!」と思って鍵交換をしてしまった後に、数日経ってから「カバンの中から見つかった・・・」なんてこともありえます。

・鍵とカバンをチェーンやヒモで結ぶ!
カバンの中に雑多に入れた鍵が、別の持ち物をカバンから出すときに一緒に引っ張り出され、そのまま落として失くしてしまうことも考えられます。
そのようなことを防ぐために、鍵とカバンをチェーンやヒモなどで結んでおくと安心でしょう。

鍵は正しく管理しましょう

「逆マスターキー」は大変便利な鍵ですが、その分気を付けなきゃいけないこともたくさんあります。
逆マスターキーの鍵を持つ方は「自分の部屋の鍵」という認識ではなく、「マンション全体の鍵」という認識と責任を持たなきゃいけません。
自分でしっかり鍵の管理をし、失くさないようにしましょう。

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