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ダイヤル番号を合わせても金庫が開かない時
「ちゃんとダイヤル番号を合わせてるはずなのに、金庫が開かない」「ダイヤル番号の合わせ方がイマイチ解らない」という方が非常に多いので、ここで簡単に金庫の開け方を説明したいと思います。
金庫の開け方
丸いダイヤルが付いている家庭用耐火金庫で、「ダイヤル番号が分かっているけど、ダイヤルの開け方が分からない」という場合の手順をご紹介いたします。
例:ダイヤルを「右に11→左に32→右に22」回して開ける金庫の場合
①まずダイヤルをリセットをするために、右に5〜6回ほどダイヤル回してください。
この回数だけダイヤルを右に回せば、ほとんどの金庫のダイヤルはリセットされます。
②5〜6回ほどダイヤルを回したら、最初の数字である「11」に合わせてください。
合わせるタイミングは「11」を2回過ぎてから、3回目で「11」に合わせて止めます。
間違えたり行き過ぎてしまった場合は、落ち着いて最初からやり直してください。
③次は左に2回ダイヤルを回して「32」に合わせます。
合わせるタイミングは「11」の時と同じく「32」を1回過ぎてから、2回目で「32」に合わせます。
④最後に合わせる番号「22」を左回し、1回目で止めます。
これでダイヤル錠は解錠出来ました。
⑤あとは金庫の鍵で鍵穴を回すだけです。
落ち着いて鍵穴シリンダーに合鍵(新カギ)を差し込んで回転させて開錠となります。
ほら開きましたね!大変お疲れ様でした!
金庫が開けられない場合
上記方法をやってみてもどうしても開かない場合や、鍵が無い場合、そもそもダイヤル番号がわかならい場合は字歴で開ける方法はありません。
プロの鍵屋さんに依頼をして金庫を解錠してもらいましょう。
鍵が手元にあり、簡単に開けられそうな場合の料金は、15,000〜25,000円くらいではないでしょうか。
鍵がない場合や、作業が困難な場合はそれ以上掛かる場合があります。
業者さんによって様々なのでお電話で問い合わせをしてみてくださいね。
またかなり昔の古い金庫だと「ひょっとこ錠」と呼ばれる特殊な鍵による金庫もあり、これは一般の方はもちろん、プロの鍵屋さんでも開錠が難しい金庫になります。
「ひょっとこ錠の金庫を開けて欲しい」ということでテレビに取り上げられた際には、プロの鍵屋さんでもピッキングが効かず、鍵穴を破壊して開錠していました。
破壊するにもとても頑丈な鍵穴だったため一筋縄ではいかず、ドリルの刃が何本も欠けてしまっていました。
古いものになるとそのような金庫もあるため、一般の方が素人作業で金庫を開錠するようなことはやめ、プロの鍵屋さんにお任せしましょう。
金庫のダイヤルは固定しない!
「やり方がわかならい」「めんどくさい」からと言って、開錠状態のダイヤルをテープなどで固定して使っている人が多くいますが、これは止めた方がよいです。
確かにダイヤルの外側は固定されてはいますが、実は内部は固定されていなく、金庫の扉を開け閉めしている振動や地震などで、内部のダイヤルが少しずつ動いてしまうからです。
最悪なのは引っ越しなどの理由で、金庫を持ち上げたり、持ち上げて縦横上下に大きく動かしてしまうと確実に開かなくなります。
このような場合には、ダイヤル番号が分かっていれば上記のやり方を試してみてください。
落ち着いてやれば確実に開くでしょう。
金庫の種類はどのくらいあるの
日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会による資料によると、金庫は大きく2つのタイプに分けらています。
1つは、火災対策として使われている「耐火金庫」、もう1つは盗難や犯罪の防止を目的とした「防盗金庫」です。
一般家庭用などでは、主に耐火金庫が使われているのが一般的です。
それぞれの性能を理解した上で、目的に合わせて選んでいきましょう。
「金庫及び耐火金庫と防盗金庫の定義」
日セフ連(日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会)では、「金庫及び耐火金庫と防盗金庫の定義」について次のように定義しています。
金庫とは:耐火性能と防盗性能の両方を有するものであり、防盗性能はあるが耐火性能が無いものは金庫とは呼ばない。 (耐火性能が無く防盗性能のみのものは「防盗庫」と呼ぶ)
耐火金庫とは:規定の庫内温度を維持するもの。
耐火金庫とは:防盗性能よりも耐火性能に重点を置くもの。
防盗金庫とは:規定の防盗基準をクリアーしたもの。
防盗金庫とは:耐火性能よりも防盗性能に重点を置くもの。
耐火金庫
耐火金庫は、おもに火災対策として使われます。
ビル火災から、地震の衝撃や二次災害としての火災まで、あらゆるケースの火災を想定してつくられます。
日セフ連ではJISに基づき30分~4時間にわたる耐火試験、9.1mの衝撃落下試験などの基準を設けて確かな品質を提供しています。
防盗金庫
防盗金庫は、おもに防犯目的で使われ、耐火性能を備えています。
日セフ連では、ドリルやハンマーなどの工具 による破壊行為や、バーナーによるガス熔断に耐えられるかをテストして、ランク分けをしています。
代表的な金庫の例
下記に代表的な家庭用耐火金庫の写真を掲載させていただきました。
シリンダー(鍵穴)とダイアル式のタイプ
一番多く販売されている家庭用金庫です。
テンキー式のタイプ
4桁の暗証番号を入力して開錠するタイプの家庭用耐火金庫です
マグネット式タイプ
使い方は、鍵であるマグネットを所定の位置に当てたままレバーを動かせば開錠出来ます。
家庭用金庫の中では1番取り扱いが簡単だと思います。
金庫の有効対応年数は20年!
家庭用金庫でも、業務用金庫でも「有効期限」というものがあります。
耐火金庫・防盗金庫もそれぞれ「耐火性能の有効期限は20年」と定められています。
金庫の扉を開けた内側に下記のようなシールが貼ってあります。
製造年月日は扉の正面下のあたりか、扉の内側にシールなようなもので記載されていますので1度確認してみてはいかがでしょうか?
製造後20年を経過しての使用は、下図のように耐火性能が20%程度低下しますので、火災時に収容物の変質・焼失の恐れがありますのでご注意ください。
まとめ
一般的な家庭用の耐火金庫といっても、ダイヤル番号が分からなくなってしまうと大変なことになります。
ダイヤル番号はしっかり管理をしてくださいね。
いざとなった時に金庫が開かないで慌ててしまわないように普段から心がけていきましょう。
「めんどくさい」からと言って、ダイヤルをガムテープなどで固定して運用してしまうのもやめましょう。
外側のダイヤルは固定されていても、内側のダイヤルは固定されていないのでご注意ください。
ダイヤル番号の管理方法として、ダイヤル番号を記した紙を鍵の掛けられるデスクや保管庫にしまっておくのも良いでしょう。
ダイヤル番号が分からなくなってしまっても、メモを確認すれば開けることができます。
万が一、デスクや保管庫の鍵を失くしてしまってもご安心ください。
「俺の合鍵」なら鍵穴の番号から合鍵を作ることができます。
有名なオフィス家具メーカーの一般的なデスクや保管庫のなら、ほぼすべての合鍵作成の手配を取ることができます。
金庫の管理のためにもデスクや保管庫を利用し、鍵を失くす前に予備の合鍵も手配しておくとなお安心でしょう。
本日は以上です。