先日ネット上にあがっていた合鍵の記事で気になることがあったのでご紹介させていただきます。
目次
【1つ目の記事】危険です!SNSに投稿した鍵、合鍵の写真から勝手に合鍵を作られてしまうかもしれません。
”可愛いキーホルダーを紹介したくて鍵、合鍵、キーホルダーの写真をツイッターに投稿、新居へ引っ越した報告のついでに鍵、合鍵の写真をインスタグラム、twitter、Facebookでお披露目したり。
ちょっと待って下さいね、実はこれかなり危険な行為なんです!
メーカー名と鍵番号は載せちゃダメなんです!鍵、合鍵を作られてしまいますよ!”
全くその通りです。
メーカー名と鍵番号がわかると、店舗でもネットでも合鍵を作成できてしまうのでご注意ください。
実は数百年前から鍵には鍵番号が刻印されていて、合鍵を作ったり修理する際に番号から溝の形状を割り出しています。
たとえ鍵が折れてしまって元の形状がわからなくなっても、鍵番号さえ分かれば同じ合鍵を作ることができるんです。
しかし、鍵番号は大変便利な反面、危険も潜んでいます。
クレジットカード番号って他人に見せませんよね。でも合鍵の鍵番号ってみなさん気にしないでバンバン見せてしまっています。
机の上に置きっ放しにしたり、鍵の写った写真をSNSへ投稿してしまったり・・・
大切な家族や財産を守る鍵、合鍵の写真をむやみに載せるのはやめましょう。
「鍵番号はあなたの家のパスワード」なんです。他人に見せないようにしてください。
【2つ目の記事】鍵番号が分かれば鍵屋さんで合鍵を複製することができる
”「錠前破り」という言葉があるように、ピッキングなどでロックした鍵を開ける方法は存在しますが、もはや泥棒はそんな技術を磨く必要はなく、単に鍵のメーカー名と鍵番号は鍵、合鍵を作る時に必要な情報です。写真がマスターキーだった場合、この2つだけで合鍵を作ることができてしまうんです。
本人じゃなくても合鍵を作れるの?
鍵屋さんに頼んで鍵・合鍵を作る時は身分証等が必要になりますが、原寸大の鍵のコピーと鍵番号があれば鍵・合鍵を作ることが技術的に可能です。
作りたい鍵・合鍵と同じ鍵番号のブランクキーを購入し、金ヤスリで削ります。これは鍵スクールのカリキュラムにもなっている基本的なテクニック。ブランクキーを使わず、スチール缶を切り出して合鍵を作ることもできます。
画像はソフトを使えば実物サイズに拡大、縮小することができるので、実物の鍵・合鍵がなくても複製できてしまう恐れがあるのです。”
1部のメーカーの鍵番号は解読されていて作れるものもありますが、ディンプルキーの場合ほとんどのメーカーの合鍵は作ることができません。それは各メーカーが当然のことながら、鍵番号の情報を開示しませんので街の鍵屋さんで作れるわけが無いんです。
※マスターキーとは純正キーのことでしょう。メーカーが作った正規品のカギ、すなわちオリジナルのカギのことです。
メーカーの合鍵に刻印されている鍵番号の鍵の段差表は各メーカーの「トップシークレット」となりますので、鍵番号から店舗で鍵・合鍵を作ることはできません。お取り寄せの対応になると思います。
店舗で鍵、合鍵を作る場合に、身分証明書が必要?
身分証明書は必要ありません。作る鍵を持って行けば合鍵を作ってくれます。
原寸大の鍵・合鍵の印刷コピーでもちろんで作ってくれるか?
これも店舗でお断りされるでしょう。確かに技術的には従来型のギザギザの簡単は合鍵なら作れるかもしれませんが、最近のディンプルキーと呼ばれる鍵、合鍵はほとんどできません。
ブランクキーを購入して合鍵を作る?
とありますが、ブランキー自体は専門の業者でないと購入が難しいです。
スチール缶で作る鍵、合鍵は、ホームセンターで数百円で販売しいるような簡単な合鍵であれば作ることができるかもしれません。
しかし、現在主流のディンプルキーは作れないでしょう。
不特定多数の人が見るネット上に鍵、合鍵の写真を載せることはたいへん危険です。無意識に自分で個人情報を流出してしまわないよう、投稿内容には充分気をつけましょう。