鍵のお手入れ

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皆さん、鍵のお手入れはどうしていますか?

お客様に時々鍵、鍵穴のお手入れについてこのようなお問い合わせを頂くことがあります。

・鍵が回りにくくなってしまったのだけど、どうすればいいですか?
・鍵穴の掃除をしたいのだけど、市販の潤滑剤を使っても大丈夫ですか?
・自分で修理したいけど、出来ますか?
・鍵が曲がってしまった、直せますか?

今日はそんな疑問にお答えして鍵と鍵穴(シリンダー)のお手入れについて、解説していきます。

鍵が回りにくくなってしまったのだけど、どうすればいいですか?

なんだか最近、鍵の回りが悪くなってきた、鍵の回りが固くなってきた、といった経験はあるでしょうか?
そんな場合は以下の方法を試してみてください。

①鍵穴専用の潤滑剤を吹きかけ、鍵穴をきれいにする。
②鍵のギザギザ部分、もしくは溝になっている部分を鉛筆でなぞってみる。

鍵穴の調子が悪くなる原因として多くあげられる理由に、鍵穴の内部に塵やほこりなどのゴミが溜まっていることがあります。
なので掃除を少しするだけで症状が改善されることがほとんどです。
潤滑剤が一番お勧めですが、なければ掃除機で吸うだけでも効果があるので試してみてください。

②に挙げた鉛筆でなぞる、ですが、これは鉛筆の芯は金属の成分を含んでいるため、金属部分の摩擦を助ける効果があります。
症状改善というより補助のような役割ですがこちらも効果がありますのでぜひ試してみてください。

もし、上記で症状が改善しない場合、鍵穴内部の部品が壊れていたり、摩滅している可能性があります。
通常一般の錠前(鍵穴)の耐久年数は10年とされています。
あまり「買い替える」という考えが浮かびづらい鍵穴ですが、消耗品なので使用年数が10年を超えている場合はセキュリティ的にも格段にいいものが出ているかと思いますので交換を考えてみてもいいかもしれませんね。

※掃除等を試してみて症状が改善しない場合、ご自身であまり弄り回すと内部が破損する場合があります。その際は鍵屋さん等できちんと見てもらいましょう。

 

鍵穴の掃除をしたいのだけど、市販の潤滑剤を使っても大丈夫ですか?

A.大丈夫です。ただし、市販の潤滑剤では必要以上のべた付きが起こり、かえってホコリを吸収して鍵穴(シリンダー)の故障の原因になる事がありますので、鍵専用の潤滑剤を使用する事をお勧めしています。

掃除の仕方はまず、エアスプレーや掃除機で開き穴のゴミやホコリを取り除き、その後、仕上げ程度に鍵用の潤滑剤を少し吹きかけ、純正キーを何度か抜き差しして下さい。それで終わりです。

簡単なので定期的に行うといいでしょう。

また、状況はすこし違いますが鍵穴に異物が入ってしまった、何かを詰め込んでしまって鍵をさすことができなくなってしまった、などこのような場合は鍵屋さんを呼ぶことをおすすめします。

潤滑剤等では塵・ホコリ程度しか除去することはできず、また、自分で取ろうと鍵穴をいじってしまうと内部が破損してしまう可能性があります。

もし内部が破損してしまうと、鍵穴を交換しなくてはなりません。大事になってしまうのでそういった場合は鍵屋さんに修理を依頼しましょう。

自分で修理したいけど、出来ますか?

できないことはありません。が、破損したパーツを用意したり、分解した後にきちんと組み立てなおす等、それなりの知識と技量が必要になります。中途半端にいじってしまうとそのまま元に戻せなくなったり、壊してしまうこともあるので修理の場合は鍵屋さんを呼ぶことをお勧めします。

いかがでしたか?鍵穴は精密品なので非常にデリケートです。ですがお手入れ自体は正しい知識さえあれば誰でも簡単にできますのでぜひ試してみてください。

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