家の鍵を無くした場合はどうする?対処法や鍵交換の費用相場を解説
家の鍵を開けようとした際に、鍵がないことに気付くと慌ててしまいますよね。家に入れないだけでなく「トラブルに巻き込まれるのでは」「どこに連絡すれば良い?」などと不安になることも少なくないでしょう。
鍵を無くした時の探し方や、探しても見つからない場合の対処法が分かれば、落ち着いて対処できます。この記事では、鍵を無くした場合の探し方や対処法、紛失時にやってはいけないことなどを詳しく解説するので、ぜひ参考にして下さい。
目次
家の鍵を無くした場合のリスクとは?
家の鍵を無くした場合に考えられるリスクは、不法侵入や空き巣などに悪用されることです。ただし、鍵を悪用されるリスクの高さは、どのような形で鍵を紛失したかによって変わります。
家の鍵のみで住所の特定はできないため、どこかに置き忘れた、落としてしまったなどで紛失した場合は誰かに拾われても悪用されるリスクは低いといえます。鍵から分かる情報は鍵作成に必要な鍵番号のみで、住所の情報は含まれないからです。
しかし、鍵の持ち主を知る他人に鍵を落とすところを見られていた、または免許証や住所を特定できる書類を一緒に紛失したなどの場合は、住所が特定され悪用される危険があります。中には悪用目的で意図的に鍵を盗むケースもあるため、何らかの方法で解錠したり、合鍵をつくったりしてそのままにせず、リスクへの適切な対処が重要です。
家の鍵を無くした場合の対処法
鍵を無くした場合、まずは冷静になって探すことが大切です。探しても見つからない場合は、早い段階で遺失届の提出や、管理会社への連絡、鍵交換などの対処が必要になります。
心当たりある場所を記憶を辿って探してみる
鍵を無くすと「家に入れない」「誰かに拾われたらどうしよう」とパニックになりがちです。実は鞄やポケットにあったとしても、冷静さを失って探すと見つかりにくいため、まずは落ち着いて心当たりのある場所を探しましょう。具体的な探し方や、鍵がよく見つかる場所を紹介します。
紛失した鍵の探し方
家の鍵の紛失に気付いた時に焦ってやみくもな探し方をすると、なかなか見つからない場合の不安がさらに増します。そのため思いつきで探すのではなく、その日の行動や立ち寄った場所などを思い出し、順を追って探すことが大切です。
まず、家を出て鍵をどこにしまったか、駅やお店を利用したか、外出先で鞄の整理をしなかったかなど、行動を時刻で区切りながら振り返りましょう。スマートフォンや紙などに書き出すと整理されやすくなります。その中で鍵を無くしたかもしれない場所に心当たりがあれば連絡してみましょう。
鍵が届いていないか駅や店舗に直接訪ねたり、電話をしたりするのが難しい場合には、以下のような拾得物の保管状況を確認できるサービスもあります。
このようなサービスは、スマートフォンやパソコンから24時間利用できます。
鍵がよく見つかる場所
以下に、鍵がよく見つかる場所をまとめたので参考にして下さい。
【身の回りの持ち物】
- 前日に着た服の内ポケット
- 前日に使った鞄の中
- 普段使わない服や鞄のポケット
【車・電車】
- 運転席の下
- 運転席と助手席の間
- 車内の収納ポケット
- 電車内の座席下や通路
【職場・外出先】
- 職場のロッカーやデスクの上
- 立ち寄った店舗のトイレ
- 飲食店や映画館の座席下
いつも入れている場所に鍵がない場合は、何気なくポケットに入れたまま出し忘れていたり、外出先や車内で鍵を置き忘れたり落としたりしているパターンが多くあります。中には子どもが鍵を別の場所にしまっていることもあるため、自分以外に鍵を触っていないかも含めて行動を振り返りながら探しましょう。
警察署・交番に遺失届を提出する
自宅や心当たりのある場所を探しても鍵が見つからず、どこで無くしたのか不明な場合は、最寄りの警察署や交番に遺失届を提出しましょう。駅や店舗など外出先での落としものは、一定期間保管された後に警察署に届けられるため、遺失届を出しておけば鍵が見つかった際に連絡がもらえます。
遺失届は氏名や連絡先を正確に書き、鍵を落とした日時や特徴も詳しく記載しましょう。なお、警察に届けられた拾得物の保管期間は3ヶ月間となり、その間に見つからないと鍵を受け取れません。鍵の紛失に気付いたら、なるべくすぐに遺失届を出すことが大切です。
アパート・マンションなどの場合は不動産管理会社に連絡をする
マンションやアパートなどの賃貸で鍵を無くした場合は、不動産管理会社や大家さんへの連絡も忘れずに行いましょう。もし鍵を悪用されてしまうと、他の住民や管理会社、大家さんにも迷惑がかかる可能性があるからです。
賃貸の鍵を無くした際は、連絡すればマスターキーで対応してくれるケースが多いため、家に入れない状況はひとまず解決できます。その後、合鍵作成や鍵交換などの対処方法を相談して決めましょう。
持ち家の鍵と違い、賃貸の鍵の所有権は管理会社や大家さんにあります。連絡をせずに鍵の交換や合鍵作成などを行うとトラブルになるケースもあるため、自己判断で行うのは避けましょう。
持ち家なら鍵交換を依頼する
持ち家の鍵が見つからない場合は、まず鍵屋さんに連絡をして解錠してもらい、その流れで鍵交換を依頼するのが良いでしょう。ひとまず合鍵を作成したとしても、無くした鍵が見つからない限りは悪用されるリスクがあります。見つかった場合でも、住所を知る拾い主が既に合鍵を作成している可能性もあるため、被害を避けるためにもシリンダーごと交換するのがおすすめです。
鍵交換にかかる費用や作業時間の相場は、次の項目で紹介します。
鍵交換はいくらかかる?費用相場と作業時間を紹介
鍵屋さんに開錠や鍵交換を依頼する際の費用相場、作業時間は以下の通りです。
作業内容 | 費用相場 | 作業時間 |
開錠料金 | ¥5,000~15,000
特殊な開錠の場合 ¥12,000~40,000 |
5~30分 |
シリンダー交換 | ¥15,000~25,000 | 30分~1時間 |
出張費 | ¥5,000程度 |
鍵やシリンダーの種類、防犯性によって、費用や作業時間に差がでます。また、依頼時間が深夜の場合は、費用が数割程度多くかかるケースもあるため、依頼時に確認しておきましょう。
鍵交換後は新しい鍵の合鍵を作成しておくのもおすすめ
鍵の交換をした際には、新しい鍵の合鍵をつくっておくのもおすすめです。合鍵を普段使いにすれば、故障などのトラブルが生じた際も元鍵で複製できるため、鍵交換と同時に数本作成しておくと良いでしょう。
ただし、合鍵をどこかに落として見つからない場合には、元鍵があったとしても悪用リスクを避けるため、鍵交換が必要です。
合鍵作成は近くの鍵屋さんやホームセンターでもできますが、ディンプルキーのような複雑で防犯性の高い鍵はつくれない場合もあります。鍵のインターネット販売店「俺の合鍵」は、メーカー純正キーやディンプルキーなどの作成も可能なため、合鍵作成の際はぜひご利用下さい。
家の鍵を無くした際にしてはいけないこと
家の鍵を無くした際に誤った対処法をすると、さらにリスクが拡大する恐れやトラブルの元になる可能性があります。ここでは、家の鍵を無くした際にやってはいけないことを紹介するので、しっかりチェックしておきましょう。
無理に自分で開錠しようとする
鍵穴は素人がピッキングできるような簡易的なつくりではないため、無理な開け方をするとトラブルの原因になります。
鞄や服のポケットから鍵が見つかったとしても、鍵穴がきずつき故障した場合には自己負担で修理しなければなりません。また、鍵穴の前で長時間ピッキングしていれば、周囲に不審者と勘違いされて通報される可能性もあります。
鍵が見つからないからといって、細いピンやなどを使い自力で開けようとするのはやめましょう。
SNSで鍵探しに関する投稿をする
SNSで鍵を無くしてしまったことや、鍵探しの呼びかけなどをするのは大きなリスクを伴います。不特定多数の人が閲覧するSNSに、鍵を落とした可能性のある場所や鍵の特徴などを投稿すると、悪意ある誰かに利用されかねません。
鍵を無くして連絡したい場合は公にせず、信用できる家族や少数の友人だけに留めましょう。
管理会社に相談なしで鍵交換を行う
賃貸の鍵を無くしてしまった場合、管理会社や大家さんへの相談なしで鍵交換をするのはトラブルの元です。場合によっては契約違反になり、損害賠償を求められる可能性もあります。また、勝手に鍵交換をすると、管理会社や大家さんがスペアキーを持っていないため、緊急時に対応できないこともあります。
鍵を無くした際に鍵交換することは大切ですが、まずは管理会社や大家さんに紛失したことを伝え、今後の対応を相談しましょう。
合鍵があるから管理会社に連絡しない
合鍵がある場合でもそのままにせず、管理会社や大家さんに紛失したことを連絡しましょう。鍵を無くして見つからない以上、合鍵を使い続けていると悪用されるリスクがあり、場合によっては他の住人に影響する可能性もあります。
また、入居時に預かった元鍵は、退去時に返却しなければなりません。元鍵を紛失して返せないことが退去時に判明すると、鍵交換費用を請求されます。防犯の観点や後のトラブルを避けるためにも、管理会社や大家さんに鍵の紛失を伝えておくことが重要です。
家の鍵を無くさないための事前対策
家の鍵を無くして困らないためには、紛失を避ける工夫が大切です。鍵を無くさないためにできる事前対策を紹介します。
鍵を決まった場所にしまう
鍵を無くさないためには、鍵をしまう場所を決め、あちこちに入れないことが大切です。外出時に鍵をしまう場所が決まっていないと、鍵を開けるたびに探さなければなりません。外出中に鍵をしまう場所を固定すれば、落としたり置き忘れたりするリスクを減らせます。
チャックつきの鞄の内ポケットや、いつも持ち歩く財布、ポーチなど他の荷物に紛れにくく、誤って落ちることがない場所が良いでしょう。鍵がすぐに取り出せて、ふいに鍵が落ちることも減らせます。
鍵に鈴をつける
鍵を落とした時にすぐ気付けるよう、鈴つきのキーホルダーをつけておくのも対策方法のひとつです。誤って鍵を落とした時に音が鳴るため、鍵のみで持ち歩くよりも紛失を防げます。荷物の中から鍵を取り出したい時も、音がすれば見つけやすいでしょう。
鈴つきのキーホルダーは、特にこだわりがなければ100円ショップなどでも購入できます。
紛失防止タグを利用する
紛失防止タグを鍵に取り付ける方法もあります。鍵を紛失した時に、紛失防止タグに搭載されたGPSや音を鳴らせる機能を使って探せるため、鍵の場所を特定しやすいのがメリットです。利用する際は、紛失防止タグをスマートフォンと連携しておく必要があります。
紛失防止タグはキーホルダータイプやシールタイプなど、コンパクトで鍵につけやすいものがほとんどです。中でもApple製品の「AirTag」は、専用アプリでiPhoneと連動でき、有効範囲を外れても世界中のiPhone利用者の情報から位置確認できるなどの機能を備えています。
キーレスにする
どんなに対策をしても、鍵の紛失を100%防げるわけではありません。鍵を持ち歩かなければ無くすこともないため、鍵を必要としないキーレスにするのもひとつの手段です。
キーレスキーは電子錠で解錠する仕組みで、スマートキーやカードキータイプ、スマートフォンと連携して解錠するスマートロックなどがあります。ただし、これらは鍵と同様に紛失する可能性があります。
鍵そのものを必要としないキーレスは、暗証番号や指紋認証で開けられるタイプです。タイプによって値段や取り付け方などが異なるため、自身に合うキーレスを選ぶと良いでしょう。
家の鍵の紛失に関するQ&A
家の鍵の紛失に関する内容で、よくある質問をまとめました。
鍵開け・交換には火災保険を利用できる?
鍵開けや鍵交換に必要な費用は基本的に自己負担ですが、加入している火災保険によっては「鍵開けサービス」が利用できる場合があります。鍵開け費用が無料、または一部を補償してもらえるプランの他「紛失時30分以内の無料解錠」のように条件が異なるため、自身の契約内容を確認してみましょう。
ただし火災保険に鍵開けサービスがない場合は利用できない他、どこかに落とした、忘れたなどの個人の過失による理由で鍵を無くした場合には、補償対象外になるケースもあります。
深夜など管理会社に連絡できない場合はどうする?
賃貸で深夜や休みの日など管理会社や大家さんに連絡ができないタイミングで鍵を無くしてしまった場合は、まず交番や警察署に連絡して遺失届を提出しましょう。その後、深夜営業のファミレスなどで待ち、管理会社や大家さんに連絡が取れてから鍵を開けてもらいます。
鍵屋さんに依頼して開錠し、家の中に入る方法もありますが、賃貸の場合は管理会社や大家さんの許可なく鍵屋さんを利用すると契約違反になる場合もあります。管理会社や大家さんに連絡をしてからその後の対応を相談する方が無難です。
鍵交換は自分でできる?
鍵の交換は自分で行うことも可能ですが、あまりおすすめはできません。自分で鍵交換を行うには、商品の選定から取り付けまで全て自分で行う必要があります。業者に依頼しない分の費用は抑えられるかもしれませんが、うまく取り付けられなかったり、部品が壊れたりと、トラブルが起きる可能性も少なくありません。
紛失した鍵の悪用リスクを避けるには、なるべく早く正確に鍵交換をする必要があります。スムーズに鍵交換を行うなら、鍵の専門業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ:家の鍵を無くした場合は適切な対応をとろう!
家の鍵を無くすと慌ててしまいますが、まずは落ち着いて身の回りや立ち寄った場所など、心当たりのある場所を探しましょう。持ち家か賃貸かによって、連絡先や対処法が変わってきます。悪用されるリスクを避けるために鍵交換も必要になるため、今回紹介した方法を参考に適切に対処しましょう。
鍵交換をする際は、一緒に合鍵もつくるのがおすすめです。「俺の合鍵」はインターネットから手軽に鍵作成を注文できます。ディンプルキーのような防犯性の高い合鍵や、メーカー純正の合鍵作成も可能なため、ぜひご検討下さい。
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